やさしいあかりとは

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当会の考えるやさしいあかりとは

(1)あかり(照明)はスイッチを入れれば何時でも何処でも明るさが得られるように、いまや空気や水の存在のようになっています。

このあかりとは電気エネルギーを使用して光を発生させ、その光を用途に応じて必要な制御(配光制御と言います)を行い、日常生活や様々な業務の中で利用されています。家庭で新聞や雑誌を読む時に文字がよく見えない時などには、その新聞を目に近づけたり、あかりの直下に移動したり、見やすい動作を無意識にしています。或いは業務の中で文字を書いたり、伝票を確認したりする時に場合によっては見にくかったり、退社時に目が疲れていると感じる等の経験をすることがあるかと思います。これらの一因としてあかりが十分でないことがあります。

(2)少し専門時に言うと、あかりには量的な部分と質的な部分があります。前者には光の量(明るさの基)、後者には色が忠実に見えることや、眩しさなどがあります。通常この量的部分や質的部分が優れていればいるほど見やすかったり、綺麗に見えたりまた目が疲れにくくなったりもします。また高齢化社会が加速されつつある現在、高齢者には若者よりもより明るい且つ質の高いあかりが求められます。しかし、前述の様にあかりは電気エネルギーを光に変換させて利用されています。少ないエネルギーでより多くの光を発生させ、量・質共に満足のいくあかり環境を作る事がますます大切になってきています。これらの量的・質的な目安はJIS(日本工業規格)にも基本的な事項に関して述べられています(*1)

*1:JISZ9110-2011「照明基準総則」

例えば、家庭やレストランに事務所の様な明るい、効率最優先の単調なあかりは不要です。家庭には家庭に相応しい安らぎの得られるあかり、事務所には事務所に相応しい疲れにくい作業能率を高められるあかり、また工場には工場に相応しい安全で効率的なあかりが必要です。私たちがご提案する“やさしいあかり”とは、人に対して“必要な場所(適所)に、必要な量と質の光(適光)を、必要な時(適時)だけ使うこと”だと考えています。

必要な量と質の光を出来るだけ定量的に取り扱うには専門的な用語がよく用いられます。例えば、照度(明るさの程度)、輝度(輝きの程度)、光束(光の量の多少)、演色性(色の見え方の忠実度の程度)、色温度(青白っぽい光や黄色っぽい光の程度)、眩光(眩しさの指標)、配光(光の広がり具合を表わす)、効率(電気エネルギーを光に変換する能力程度や光源からの光を制御して照明器具から出力する程度を表す)等、多々あります。これらを用いて少ないエネルギーでより高い効果を得るための評価が大切です。

(3)クルマ社会の現在、省エネの指標として、JC08モード燃費とか10・15モード燃費などの指標を良く目にします。世界中で燃費競争と排ガス規制が激化し、燃料1リットルで何Km走行出来るのか、排ガスはいくら以下などと争われています。またエンジンによりクルマもガソリン車あり、デーゼル車あり、またハイブリッド(HV)車、プラグイン(P)HV車、更には電気自動(EV)車などそれぞれ一長一短があります。またクルマの種類も多種多様でセダンには燃費以外にセダンに相応しい性能が、ミニバンには燃費以外にミニバンに相応しい性能が、そしてトラックにも燃費以外にトラックに相応しい性能が求められます。

あかりも同様です。①ほぼ何処でも使えて、安価で寿命の短い効率の低い白熱電球やハロゲンランプ、②日本では大変久しく使用されて来ており、量・質共にバランスのとれている各種蛍光ランプ、冷陰極形蛍光ランプや無電極蛍光ランプ、③道路や体育館、工場などの大規模施設を中心に多用されているHIDランプ*2、④この数年世界中で著しい進化を遂げてきている省エネNO.1のLEDランプ、⑤実用化の途にあるELランプ*3があります。~表1

*2:High-Intensity Discharge Lampの略称で、高輝度放電ランプとも言う。高圧水銀ランプ、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプの総称

*3:Electro Luminescenceの略称

(4)しかし、今の世の中は効率第一優先で何でもかんでもLEDランプと言う風潮があるようにやや感じられます。果たしてそれで良いのでしょうか?まだまだ開発途上のLEDランプには質・量面で課題も多々あります。一人、二人の人には大きなミニバンに乗るよりもセダンやハッチバックの方が好ましいでしょうし、お子さん連れの家族或いは2世代・3世代の人にはセダンに乗るよりもミニバンが好ましいでしょう。これは燃費以外の要求があるからでしょう。何故クルマを利用するのかにも関わってきます。

あかりも同様だと思います。省エネルギーを十分に考慮し、上述の“適所・適光・適時“の観点から上述の①~⑤のランプの特性を正しく知り、”やさしいあかり”を実現する事が大切だと私たちは考えます。 キャンプ場であればろうそく一本のあかりでも十分です。LEDランプも蛍光ランプも白熱ランプも要りません。

 

代表する光源の主要特性

文:松下信夫

あかりの歴史

あかりの歴史

 

やさしくないあかりの過去事例

1.市役所のLED照明への交換事例(=ちらつきの影響)

2.ブルーライトや電磁ノイズの影響がある事例

3.配光のミスマッチ事例

4.役所の間違った間引き節電

5.演色性の無配慮での商品陳列

6.その他で照明効果が低下した

7.まぶしさ(グレア)問題

*出典は出来るだけ公的なWebニュースものから引用しています。(工事中)

どれも照明計画(改修&新設)時の配慮不足から起こる問題です。

照明は適材適光が基本です。

専門家への相談ください。